発信者と受信者で異なる「メール」の意味
流れとしては、産経の朝刊報道があり、それを朝の会見で各社が確認し、各社夕刊で後追いすることになったということのようだ。
ではなぜ、産経の先行報道が可能だったか。橋下市長が翌日の委員会答弁の中で、『幹部メールについては情報公開請求の対象になりますので、それをメディアがとらえたのかどうなのかでメディアが報じたという流れ』と述べているのを文字通りに受け取れば、1月15日のメールに基づいて産経記者が取材を重ねてのことと想像することはできる。
そのメールが「指示」であるかどうかは、発信者と受信者で温度差があったようで、大阪市職員・担当者は「指示」と受け取ったようだが、橋下市長は、『議論も何も、今、幹部のほうにこういう方向でいくから行政的にしっかり課題列挙、検討してほしいという、今そういう段階です。』と委員会で答弁し、「確定方針」ではなく、検討の要請だと解説している。
また、メールによる指示は、『まず部局に方針を伝える。−そして検討してほしいと、こういう考え方について行政的にどうなんだということを課題を列挙してほしいというところを指示を出した』、『巨大な組織を動かすマネジメント』の手法であるとも述べている。
橋下市長の「ある事柄を行うについて、課題を列挙して欲しいという指示」と、その指示を「ある事柄を実施する方向で検討せよという指示」として受け取った職員たちのとの食い違いは極めて重大で、職員たちの「市長独裁」「独り決め」という愚痴の元となって、それが世間に伝わり、または、伝わらなくても、表に出る情報から、世間も職員のように受け取って、「橋下市長独裁者」論に拍車をかける事になったようにも思える。
これは、「作法」の違いから生じた事のように思える。
2016年04月18日
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