2016年05月01日

西成特区構想考(2)-3

なぜ、西成特区を打ち出したか

参考3:大阪府知事の認識を見るために参考とした大阪府議会での答弁

2008(平成20)年0718日 7月臨時会商工労働常任委員会】

 川岡栄一府議から、「あいりん地域に対します認識」を問われて、

◎知事(橋下徹君) あいりん地域は、日雇い労働者が多く生活されており、近年の労働需要の減少や日雇い労働者の高齢化の進展により、厳しい就労環境にあることは認識しております。

 僕も弁護士の仕事でよく西成署へ行ってましたし、あのかいわいの関係の仕事もありましたので、実際にもう何度も−−何度というより、何十、何百ぐらいで行ってますので、よくそれは自分自身の実体験としても感じております。

 このため、出資法人である財団法人西成労働福祉センターにおいては、職業紹介や労働相談を実施するとともに、特別対策事業として高齢日雇労働者特別清掃事業などを実施しております。

 また、地域では、国の支援も受けて、大阪府や大阪市、さらに地元の福祉団体やNPOなどが連携して大阪ホームレス就業支援センター運営協議会を設置し、高齢日雇い労働者の方々のホームレス化の予防に取り組んでおります。

 さらに、地域を潤いのあるまちにするため、公的施設の壁面塗装やフラワーポットの設置など、さまざまな取り組みを地域団体やNPOが中心となって進めているとも聞いております。

 また、大阪府・市、地域が一体となって地域のイメージアップにつなげていく試みが活発化していると認識しております

2010平成22)年-0318日 2月定例会健康福祉常任委員会

 川岡栄一府議から、「西成区内にある中学校の周りで薬物接触のおそれがある注射器が何度も見つかりまして、−橋下知事が言われていらっしゃる、子どもが笑う大阪を実現されるためにも、一度ぜひ現場にまず来られて、生徒さんとか保護者、住民の皆様方の御意見をぜひとも聞いていただき、知事を先頭に薬物の撲滅に取り組んでいただきたいと切に希望します」と呼びかけられて、

◎知事(橋下徹君) 確かに現場で、今宮中学校のところで注射器が発見されたと。−これは生徒がというよりも周囲の大人たちがこういうものを落としていったのか、そういうことであれば最悪の状況だと思うんですが、ただ委員に御理解いただきたいのは、大阪府域内にいろんな事件がありまして、学校内での事件、その他の事件ごとにいろいろじかに話を僕に言いたいという声がたくさんある中で、もし仮に注射器が発見されたというところでここに行きますと、同じような問題のときにいろんなところに全部僕が回らなきゃいけないということになってしまいます。

 ですから、この中身が確かに薬物という問題で、これは基礎自治体の話じゃなく府警も絡むので広域行政の府の問題で知事の問題だと言われるところの理屈はおっしゃるとおりかもわかりませんが、もし住民の環境の問題であればやはりこれは基礎自治体の話でもありますし、また薬物の事件ということになりますと、これは府警の問題にもなってきます。

 そうでありますと、僕の立場で、薬物乱用を防止するということに関連して、広域行政の長としてやらなければいけないそういう取り組み、しつらえ、−を設定できれば、そこでは、僕も大阪府麻薬覚せい剤等対策本部長という−立場で−地元の方との意見交換もしたいと思うんですが、単純に注射器が出たからまず聞きに行くということをやってしまうと、ほかとの問題が出てきます−いうふうに思っております。

posted by kamamat at 08:33| 西成特区構想